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===========麹町ウぉーカーNO17=============

春といえば、受験の季節。

私の受験生時代、勉強のお供はラジオの深夜放送でした。

「ゴーゴーゴーアンドゴーズオン!」

このフレーズを聴いてピンとくるのは、若かりし頃、

受験勉強しながら深夜放送を相当聴きこんだ方でしょうか?

当時のニッポン放送「オールナイトニッポン」、

今は亡き、DJ糸居吾郎氏オープニングのナレーションです。

『オールナイトニッポン。ゴーゴーゴーアンドゴーズオン!

はい、夜更けの音楽ファンこんばんは・・・。

朝方近くの音楽ファンご機嫌いかがですか・・・・。

君が踊り、僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。

太陽の変わりに音楽を、青空の変わりに夢を。

新しい時代の夜をリードするオールナイトニッポン、ゴーゴーゴー!!』

今聴くと、恥ずかしくなります。

そして今、受験戦争真っ只中にいるのは、深夜放送を懐かしく思っている

私達の子供たちですね。

今回は、受験生の合格祈願の絵札が一杯の平河天満宮の話題です。

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平河天満宮 写真

平河町は麹町と国会議事堂や自民党本部等のある永田町、最高裁、国立劇場の平河天満宮
ある隼町に囲まれた小さな町である。

その町名はここにある平河天満宮に由来する。

この神社は1478年に「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに 

なきぞ悲しき(後拾遺集)」という故事で知られる大田道灌が埼玉県川越の

三芳野天神を招き江戸城内に築いた。

それを徳川家康公が江戸城本丸を改修するに当たり、一度城の外に移し、

1606年(1607年の説もある)3代将軍秀忠のときに江戸城拡張工事のため

現在の場所に移された。

そしてその地名を神社にちなんで平河町と名づけた。

都内にあっては古い神社のひとつといえよう。

この天満宮の前から貝坂に向けての通りは門前町として栄えた。

そしてその賑わいゆえに以前紹介した赤穂浪士や「蛮社の獄」で知られる
幕末の志士高野長英等もここに住んでいたといわれる。

高野長英については別の機会に書くことにしよう。

平河天満宮はそれほど大きな神社ではない。

ビジネス街のビルの谷間で凛とした空気を持った厳かな空間である。

表の通りから斜めに入る参道には足元に小さな獅子の狛犬が数体彫られた
黒く時代を感じさせる鳥居が建っている。赤い鳥居ではない。
江戸時代の末期に造られた、千代田区内で一番古い鳥居であるという。

この神社に祭られている神様は天満宮であるから当然、菅原道真公である。

しかし、相神として「東照宮」が祭られている。

すなわち徳川家康公も祭られている。

石畳の左右には銀座にあるレストラン「スエヒロ」により奉納された4体の

石の牛が置かれている。

銀座スエヒロの寄進の牛

何処の天満宮に行ってもどういうわけか牛が置かれている。

ここの宮司さんから『菅原道真公が丑(うし)年生まれであり、
太宰府に流され2年後に亡くなった道真公の遺体を牛車に乗せて運んでいたところ、
牛車が急に止まり動かなくなったため、それが天啓すなわち神のお導きということになり、
そこに道実公の遺体を埋葬し、それが太宰府天満宮の起こりということです。』と話を伺った。

本殿の前にある狛犬は少し変わっていて、じっくりと見ないとわからないが右側は「獅子」、
左側は「狛犬」である。

道真公といえば

「東風(こち)吹かば思いおこせよ梅の花 主なしとてはるな忘れそ。」という和歌で知られるように
大宰府に流された道真公を慕って京都の白梅が大宰府まで飛んできたという「飛び梅」の故事が有名である。

大田道灌は江戸城を作るに当たりこの「飛び梅」の故事をしのんで城内に

梅林を造り、そこに天神様を招いたのだという。

余談であるが大田道灌の父親の「太田道真」という名前も何か関係しているような気がする。

睦ましく寄り添う縁結びの梅この境内にも多くの梅の木が植えられている。特に本殿の左側の小さな梅の木は
「縁結びの梅」と呼ばれている。この梅の木は仲睦ましく寄り添う夫婦の様に梅の実が
2個寄り添って付くのだという。

白い梅の花が咲く季節、11歳で漢詩を作り33歳で文章(もんじょう)博士にまで
昇りつめ、平安時代中期には「文道の祖(太祖)、詩鏡の主、風月の主本」
とまで呼ばれて「学問の神様」と崇められるに至った道真公あやかろうと多くの
受験生の絵馬がかけられている。

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32日土曜日、テレビ東京『出没!アド街ック天国』ご覧になりましたか?

「麹町ウォーカーNO15」で配信した半蔵門の特集でした。

そして一元屋さんのきんつばも紹介されていました。

ご覧になっていない方は、ぜひ下記HP

http://www.tv-tokyo.co.jp/bangumi/ad-matic/020302/onair.htm

 

H氏のHPに仲間が増えてどんどんバージョンアップしています。


HOMER’S玉手箱 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県坊津
 

(大)