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==============麹町ウぉーカーNO14===========

あっという間に、一月も中旬を過ぎてしまいました。

正月を故郷で過ごされた方も多いのではないかと思います。

今回は、麹町で故郷を思い起こさせてくれる場所を紹介したいと思います。

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故郷の焼物          (全ての写真を見るにはこちらから)

麹町大通4丁目の交差点を赤坂プリンスホテル方面に進むと

全国都市会館、都市センタービル、都道府県会館など立派な建物がある。

このあたりは国会や自民党本部、官庁が集まる霞ヶ関に近いこともあって、備前焼

陳情が行なわれるためか全国の自治体の東京事務所が多い。

その中でもひときわ立派な全国都市センタービルの右側の筋を入ると

梅の木が植えられた小さな庭園がある。

紹介したいのはこの梅の木ではない。足元である。

この路地の歩道には日本の六古窯(こよう)といわれる

有田、備前、瀬戸、常滑、丹波、越前焼や久谷、益子焼等

25の窯の代表的な絵柄のサンプルが地図と共に埋め込まれている。

 

華やかな九谷焼や有田焼。

石川県の九谷焼は“九谷五彩”と呼ばれる緑、黄、赤、紫、青を使った今年の
NHK大河ドラマの舞台となる加賀100万石の華やかな食文化を盛るにふさわしい器である。

佐賀県有田は日本で初めて磁器を焼いた歴史を持つ。

純白の地に鮮やかな青や赤色の模様が特徴的な有田焼。

 

これに対して幾分地味な信楽焼や備前焼。

滋賀県甲賀郡信楽町の信楽焼は狸の置物で有名であるが、

千利休が質素な茶湯を愛好したことにより一躍その地位を確立した。

岡山県備前市の備前焼はきめの細かい茶褐色に仕上がり、

土のぬくもりが伝わってくる。素朴であるが、

かといって軽からず重厚な存在感を持つ。

 

さすがにここに並ぶ焼物は、それぞれの地方の土と水を使い、

長い歴史を経て形作られたものでありすばらしいものばかりである。

愛媛県の砥部焼は清楚な地肌の白さと藍色のコントラストがすばらしい。

 

いずれにしてもここにある焼物は「用の美」すなわち使われる中で

その存在の美しさを発揮して認められてきた焼物というべきであろう。

美食と陶芸を極めた伝説的な人物である北大路魯山人は

「器は料理のきもの」 と表している。

私は鹿児島の漁村で育ち、獲れたての魚と刺身は浜の漁師小屋で食べるのが

一番だと思って育った。

しかし、ここに来て思うことであるが、料理というものは素材そのものではない。

私が一番と思っていたのは料理ではなく素材だったのであり、器は意味がなかった。

料理には料理人の思いを表現しその思いを食べる人と共有するための

寒紅梅

キャンバスとして器が重要なのであろう。

ぜひ一度足を運んで自分の目で見ていただきたい。

そして自分の故郷の焼物や好みの焼物を見つけてみるのもいい。

路地に埋められた焼物を見ながらこのような思いにふけって、

ふと顔を上げると寒紅梅(かんこうばい)のピンクの花が、

ビルの谷間にさしこむ冬の日差しを受け、春の陽だまりのように輝いていた。

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今年の「初笑い」は、もうお済みですか?

新宿末広亭へ出かけました。

やはり初笑いを求めて、お客さんが一杯です。

昼の部のトリは「授業中」の噺でご存知の「三遊亭円歌」でした。

ところで、円歌師匠、麹町のすぐそば六番町に住んでいるのをご存知ですか。

ボスニア・ヘレツェゴヴィナ大使館の隣、元有島武郎の屋敷後です。

自らの生活を題材にしている演目「中沢家の人々」で、年取った親たち6人(自分の
親そして亡くなった奥さんと今の奥さんの親と同居)が散歩するのは、

麹町から日本テレビ通りあたりなんでしょうね。

明治時代には「萬長亭」という寄席が、麹町3丁目にあったとのことです。

東京には4箇所の寄席があります。

腹から笑えない出来事が多い昨今。いかがですか。

上野鈴本演芸場 http://www.rakugo.or.jp/

新宿末広亭    http://suehirotei.com/

浅草演芸ホール http://www.lifeserver.co.jp/co/asakusaengeihall/

池袋演芸場    HP見つからず・・・・・・・。

 

H氏のHPには、25の窯の代表的な絵柄の画像が置いてあります。

訪ねてみてください。


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