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========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.120==========

雪融けが進んだ北海道より、メルマガ麹町ウぉーカー第120号をお届けします。

雪融けが進んだとは言え、まだ雪は道端に残っているし、朝晩は氷点下の気温です。おまけに日曜日は、吹雪です。

東京では初雪が先週金曜日に降ったそうですね。同じ日に、H氏から半蔵門付近で桜の開花を目撃したとメールが飛んできました。雪が融け、梅が咲いて、桜が開花する日本の四季が少々狂い始めているようです。「何か変だなあ?いつもと違うぞ!」と感じるのは私だけでしょうか?他人事と思っていた地球温暖化。ヒシヒシと自分の周辺に迫って来ていると感じます。

それはそれとして花見を!という方は、ここのサイトで桜の開花状況を確認ください。

http://www.tokyo-park.or.jp/special/cherry/index.html

 

さて、前号に引き続き、麹町界隈の大使館シリーズの後編をお届けします。

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ポルトガル大使館

麹町3丁目にある地図で有名な昭文社(麹町ウぉーカー20号)の向かいの路地を下ると、右側に麹町学園そして左側に麹町小学校がある(麹町ウぉーカー75号)。その麹町学園の後ろにポルトガルの旗が立っている。(半蔵門駅からはアイルランド大使館の前を真っ直ぐ進むとここに出る。)ポルトガル大使館

ポルトガルの正式国名はポルトガル共和国である。イベリア半島の西端で、大西洋に面し東側をスペインに接する人口約1,056万人の国である(首都リスボン)。我が国との関係は、1543年種子島にポルトガル人が漂着し鉄砲作りを伝えたことにより我が国の戦争の方法を大きく変えたり、南蛮貿易を始めたり、日本にとって歴史上重要な国である。この南蛮貿易を通じて我が国に多くの文化がもたらされカステラ・カルタ・タバコ・シャボン・合羽等ポルトガル語に起源を持つ多くの日本語がある。

 

ローマ法王庁大使館  千代田区三番町9―2

一番町交差点から袖摺坂をのぼり第二地銀協会を左折したところに、落ち着いたローマ法王庁大使館がある。(三番町)

正式な国名はバチカン市国である。ローマ市内に0.44平方キロメートルの面積を持ち人口約822名(2006年9月)の法王を元首とする独立国家である。

法王を首長として世界中のカトリック教会を支配する場所で、法王庁はバチカン市国の政府に当たる組織である。皇居の広さが1.15平方キロメートルであるから、その広さを想像することができよう。

ローマ皇帝ネロに迫害されて殉教したペテロがバチカンの丘に埋葬され4世紀にペテロの墓の上に聖ピエトロ聖堂が建設された。1929年にイタリアはローマ法王庁と条約を結びバチカン市国を独立国家として承認している。我が国とは1942年に外交関係を樹立している。

四谷駅のそばにキリスト教に関する書籍を扱っている場所が多いが(麹町ウぉーカー12号)、そこで目にする本には現在の法王ベネディクトゥス16世は法王ではなく教皇と表記されていることが多い。現在日本のカトリックでは1981年2月にヨハネ・パウロ2世の来日を機に「ローマ教皇」に統一することにしたのだという。

しかし、日本とバチカンとの外交関係が樹立された当時の和訳は「法王」だったため「ローマ法王庁大使館」として申請した。日本国に申請した国名は、政変などで国名が変わらない限り変更できないため、現在でも表記は法王庁のままになっているのだという。

 

駐日欧州委員会代表部 千代田区三番町9―15

ローマ法王庁大使館の隣に、お洒落なガラス張りのヨーロッパハウスがある。その建物の前には、スカイブルーに12個の星を円形にかたどった欧州連合の旗が立っている。

この駐日欧州委員会代表部は、欧州連合(EU:加盟国27国)の欧州委員会を代表する行政執行機関である。本部はベルギーのブリュッセルにある。

欧州委員会は1952年に設立された欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)の最高機関(High Authority)に起源を持つ。その後1958年のローマ条約によって欧州経済共同体(EEC)と欧州原子力共同体(Euratom)が設立された。その両共同体の委員会とECSCの最高機関がブリュッセル条約に基づき1967年に統合され欧州諸共同体委員会(Commission of the European Communities)となり、それが現在に至っている。

代表部は外交使節団の地位を全面的に与えられており、駐日欧州委員会代表部代表は1990年以来、天皇陛下に信任状を提出し、大使としての地位が認められている。

時折ベレー帽をかぶった警備員が立っている。

突然であるが、麹町ウぉーカー29号で紹介した南極物語の樺太犬タローのブロンズ像のある一番町セントラルビルディングは、ローマ法王庁大使館と駐日欧州委員会代表部から四谷方面に歩いて最初の角を左折した場所にある。

 

インド大使館 千代田区九段南2-2-1

靖国神社の内堀通りから千鳥ヶ淵に入った場所にインド大使館がある。2007年のバザーの様子

インドは人口約10億人を超えるアジアの大国で首都はニューデリーである。IT社会になってこの国の国力は一躍脚光を浴び2桁の掛け算をこなすといわれる数学力は、コンピューター社会を支える人材大国である。

大使館の前は千鳥ヶ淵の桜の名所であり、桜の季節には花見の客で長蛇の列ができる場所である。

そして桜の季節には大使館で桜バザーが開かれ大使館の中には沢山の屋台が出て美味しい本場のカレーを食べることができる。しかし、この催しはとても混雑するのであしからず。

千鳥ヶ淵の桜の美しさについては麹町ウぉーカーでも何度も紹介した。特にインド大使館前のお濠の桜はその美しさにおいて一番のポイントであろう(麹町ウぉーカー69号)。美しい写真は麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)のWebサイトでお楽しみいただきたい。

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北海道では、プロ野球のオープン戦が開催されています。もちろん、北海道日本ハムファイターズのオープン戦です。週末は札幌ドームで対中日とのゲームでした。

札幌ドームができるまで、こんな雪のある時期に札幌でプロ野球を観戦できるとは思いもよりませんでした。観客も大勢で、ファイターズ側は一杯のファンで埋まっていした。

今年は、「新庄」も「小笠原」も居ないので戦力ダウンと思いきや、若い選手がちゃんとカバーしていましたよ。来週からの開幕戦が楽しみです。

桜はまだまだですが、気持ちだけ熱くなっている北海道の話題でした。

 

さて、H氏のサイトでは、自宅のある街に拘った「伊奈町見聞記」が更新されてますよ。

http://homer.pro.tok2.com/

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

 

平成17年3月18 日配信


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